これは実のところ、書評でも時評でもありません。私がこれまで読んできた書物(その中のセンテンス、フレーズ、単語かもしれません)から、感銘衝撃影響を受けたものを取り上げ、その時の心の揺れの元をつかまえられればと思っています。

 貧困な読書暦ではありますが、私もいろいろな書物を耽読精読熟読乱読雑読表読裏読飛読斜読積読置読してきました。しかし、「これだ」と思う本に出くわす幸運は、五十冊に一冊、いや百冊に一冊あればよいほうでしょうか。でも、数少ない「これだ」に出会いたいが為、手当たりしだい書物の中に侵入し、彷徨い、読み耽る。おそらくこれが本を読み散らかす理由です。

 思わず「これだ」と嬉しくなるような本は、古典名著難書硬書良書とは限りません。専門家や評論家からメッタクソに言われている、いや完全に無視されている本もあれば、古本屋の店先や資源ゴミに出されている本もあります。漫画やパンフレットの場合だってあります。結局、人がどう言おうが、自分の思考回路や好みにうまい具合に馴染む本、出会った途端、子犬の潤んだ瞳にじっと見つめられているような気分になり、楽しくかつ真剣な時間を共に過ごさずにはいられなくなる本なのです。

(書影および書評下部のbk1のロゴをクリックすると、それぞれの本が買えます。)

●『芸術新潮2000年11月号 特集:異能の画家伊藤若冲』(新潮社)
 『日本美術応援団』 赤瀬川原平・山下祐二   (日経BP社)
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●『空想主義的芸術家宣言』    森村泰昌著  (岩波書店) new!!

●『犬の気持ちはわからない 熱海バセット通信』 押井守著 (エンターブレイン) new!!

●『フジ子・ヘミング 魂のピアニスト』   フジ子・ヘミング著 (求龍堂)  new!!

●『コーギビルの村まつり』 ほか 
 ターシャ・テューダー絵・文/食野雅子訳  (メディアファクトリー)
 

●『David Hockney's Dog Days』 (Thames and Hudson刊 )  

●『ターシャ・テューダーの世界』 (ブックグローブ社) 

●『MAYAMAXXのどこでもキャンバス』 MAYAMAXX+ポンキッキーズ著 (角川書店) 

●『グーグーだって猫である』 大島弓子著 (角川書店)(単行本発売記念再登場!) 

●「しっぽ雑感」 谷崎潤一郎 他  

●『バンド・オブ・ザ・ナイト』 中島らも 著 (講談社)  

●『ロダンのココロ』 内田かずひろ著 (朝日新聞社・朝日新聞連載中)  

●『安曇野の白い庭』 丸山健二 著 (新潮社)  

●『PICTURESQUE 1992〜1998』 福田美蘭 著 (朝日新聞社) 

●『アムステルダム』  イアン・マキューアン著 小山太一訳 (新潮社)  

●『本の家計簿』 群ようこ著 (『本の旅人』(角川書店)連載中) 

●『グーグーだって猫である』 大島弓子著 (『本の旅人』(角川書店)連載中) 

●『妻を帽子とまちがえた男』
  オリバー・サックス著/高見幸郎・金沢泰子訳 (晶文社)
 

●『ダンスする文学』 風間賢二 著 (自由国民社)

●『着せかえ人間 第1号』 森村泰昌 著 (小学館)