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5月某日
一日じゅう降ったりやんだりしていた雨が、
夕方になってようやく上がった。
ウトウトがずっと続くような春の午後の昼寝。
一日の後ろ半分もめいっぱい楽しく過ごすために、
たとえ少しでも昼寝は欠かせない。
毎日そうするように、人間の膝の中にすっぽりはまる。
昼寝専用の”寝床”だ。”寝床”自体も寝ている。
束の間の充実した眠りから、”寝床”と同時に覚めた。
そろそろ散歩に行く頃だ。
なんか、どこか、いつもと寝覚めの気分が違っている。
覚めてすぐのわりに、すっきりしている。
自分も、まわりの空気も、涼しく澄んでいる。
いまにも、走り出せそうなくらいからだが軽い。
頭にことばがどんどん入ってくる。
入ってきたことばは、そのままのスピードで通り抜けてゆく。
散歩に行こう。
もう、雨はあがったよ。
今日もちゃんと散歩に行けてよかったね。
ある静かな春の午後、雨が上がって、ことばの精が降りそそいだ。

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