犬日記2000 冬 その1
|
12月某日 街に急におじさんが増えた。 早朝、道ばたで、コートを着たおじさんがゲロを吹き出していた。 よく会うビーグルが、いつもはおばさんを連れているのに、 毎朝ウォーキングをしているおばさんが、おじさんと一緒だった。 夕方の散歩も、おじさんを連れている犬が多かった。 池のまわりにも、おじさんがいっぱいだ。 帰り道、いつものように「焼きたてのパン屋」に寄った。
|
|
12月某日 おやつを貰える場合。 一、決められた場所で、きちんとうんこやおしっこをしたとき。 一、ごはんをちゃんと全部食べたとき。 一、頼まれた時間に、主人を起こしたとき。 一、人が訪ねてきても、吠えなかったとき。 一、夕方の散歩から帰ったとき。 一、主人がお風呂から上がったとき。 等々。 これだけじゃぜんぜん足りない。
|
|
12月某日 おやつが欲しい。 ついこの前まで、膀胱炎にかかったせいでおやつはほとんど貰えなかった。
膀胱炎といっても、どこも痛くもなんともないのだが、 先生の話によると、細菌感染が原因で、 しばらくの間、病院で貰うごはんだけの生活が続いた。 症状が落ち着いてからは、ジューシーな缶
詰を貰えるようになった。 しかし。 おやつが欲しい。おやつが欲しい。
|
|
12月某日 土手だ。土手だ。 また大好きな車に乗って、大好きな土手に向かう。 早く車から降りたくて、体がしぜんと飛び跳ねる。 降りたらまず一番におしっこだ。 家の中ではストーブの前で猫のように丸くなっていても、 リードを外してもらい、全身バネになって斜面
を駈け回る。 夢中になって走っていたら、子供用の広場に入り込んでいた。
|